いつも強烈なメッセージを発してくれる堀江貴文氏の「多動力」を読了しました。
「多動力」とは聞き慣れない言葉ですが、
のだそうです。
興味のあるものすべてに手を出す!
この本を読んで一番強く印象に残ったのが次の言葉。
これまで日本では、1つのことをあきらめずにずっとやり続けた人がリスペクトを受ける傾向にありました。「石の上にも三年」なんて言う言葉もありますよね。
だからぼくもいろんなものに手を出すのはどうなのか、という気持は強くありました。まあ、昭和世代ですから、こういう昔からのしきたりに従っていたわけです。
でもそれだと全然おもしろくない。昔みたいに新しいテクノロジーがなかなか出てこない時代だったらそれでも良かったのかもしれませんが、今なら魅力的な技術/商品が次々と出てくるわけです。
それに飛びついていった楽しいだろうな、という思いはあるのですが、「その後、すぐに飽きたらどうしよう」という気持が常にあり、なかなか新しいことに踏み出す勇気がありませんでした。
たとえば、新しい趣味を始めようと思っても、飽きたら全部無駄になるかな、と勝手に自分を納得させていたわけです。
でも、堀江氏の言葉ではっと気づきました。そうか、自分の好きなこと/興味があることをどんどんやっていって、飽きたらそれはそれでいいんだ。
ずっと同じことに興味を持てるわけではないし、そのときにハマることで、何かしら吸収はできている。ならば、いろんなものに手を出して新しいことを吸収し、飽きたら手放してしまえばいい。何もしなかった場合に比べて、お金はかかるかもしれませんが、それをすることで得られた知識/経験は残るでしょう。
自分の生活を振り返ってみたら、最近「ワクワク」することがあまりない・・・これじゃ成功は覚束ないですね。
これは常々思っていたこと。下手に利口だと、行動の結果を自分の頭の中で予測してしまうんですよね。「こうしたらこうなるからやっても無駄だ」と判断しちゃうわけです。でも、実際に行動してみると、予測できないことが起こったりして、思いもかけない結果になることもあります。
だから、やってみたもん勝ちなわけですね。興味があるものは全部やってしまえばいい。そういえば、最近何かにハマって時間が経つのを忘れてしまう、ということがないな。何に関してもそこそこ適当にやっていく技が身についてしまっているかも。
「やらないこと」を決めるというのはすごく重要なこと。普通はやりたいことをずらっと列挙してなんとか効率化して全部やろうとするのですが、そうすると時間が足りなかったり、体力が持たなかったりで疲弊してしまうわけです。
もちろん全部やった方がいいのですが、そうなるととても時間が足らない。ならば、最も重要なことだけを残し、「やらないこと」を明確化してやらないようにしたほうがいい。
自分の生き方を変えるには、
・環境を変える
・会う人を変える
・時間の使い方を変える
の3つしか方法がないと聞いたことがあります。
「やらないこと」を決めるということは、時間の使い方を変えるということにつながります。
仕事をこなすにはリズムが大事という指摘。これには「はっ」とさせられました。確かに集中できるときはリズムがいいかも。途中何かに中断されると、いっきに効率が悪くなってしまうのは、リズムが悪くなるからですね。
ならば、集中して仕事をこなしたいときは、前もってリズムを悪くさせる可能性のあるものは排除しないといけません。電話/メール/SNSなどは排除し、終了時刻を明確にして、あとはその時間内に終わらせるよう一心に仕事することが大事です。最近はぼくもこのやり方で作業するようにしています。以前とは集中度が違いますね。
あと、自分が持っている物にしがみついているのはすごく効率が悪いから、そういった物を手放して、やりたいことに最短距離で行こうとい姿勢にはすごく共感できます。
これからの変化の激しい世界には、これまで持っていた知識だけでどうにかなるものではありません。
最後まで生き残るのは、強さを備えている人ではなく、変化に対応した人だと思います。変化に対応するには、新しい物に興味を示し、それに飛びついて自分のものにしていく、という努力を続ける必要があります。
誰が言っていた「夢中になれる人が一番強い」というのは真実でしょう。
『多動力』は、読んでみればすごく刺激になる言葉ばかり。何かを変えようと思っている人であれば、心に響く言葉を見つけられると思いますよ。忙しい人は、冒頭にあるポイントを読むだけでも十分参考になると思います。